映画 「嘘八百」続編あり?

 2019年4月20日(土)「なかつ文化EXPO2019」と同時に、中井貴一と佐々木蔵之介のW主演の映画『嘘八百』が上映されました。
 みなさんはそのエンディングロールの最後の最後を憶えていますか。大金を所持していることで空港で足止めをくらった、古美術商「獺(かわうそ)」の森川則夫(中井貴一)の娘”いまり”が、取調室で開けられた自分の旅行かばんから女性戦士のフィギュアを手に取る場面がありました。そこへ贋作陶芸家(佐々木蔵之介)の息子誠治が急いで駆けつける。その姿を見た娘”いまり”が満面の笑みを浮かべたところで、エンディングロールを含めた映画のすべてが終わりました。
 この満面の笑みの意味がよくわかりませんでした。騙し取った大金が二人のものになったということなのか、戦士としての相手を信じることができた安心感なのか。映画を見られた方、どなたか教えてください。
 ”いまり”が手に取った女性戦士のフィギュアは、映画の冒頭から息子誠治が屋敷の庭で作り続けている「アルデンヌの戦い」のジオラマの中のものと推測されます。ご存知のように「アルデンヌの戦い」とは、「ヒトラーの最後のかけ」と言われるように、第二次世界大戦においてドイツ軍が敗北へと大きく傾いた戦いです。映画『嘘八百』では、ところどころに「アルデンヌの戦い」のジオラマが出ていました。その戦いの「最後のかけ」という緊張感が、騙し合いのドラマの空気を引張っていたとも言えます。
 エンディングロールを含めない本編の終わりは、古美術商「獺」の森川則夫と贋作陶芸家の野田佐輔が同乗する白いバンに、カモメが追従して飛ぶという映像でした。利休がかもめとなって到達した大海原の境地が想像されます。車の中では、贋物は二度と作らないという、改悛の会話が交わされていました。騙し合いのドラマの終わりにふさわしい、勧善懲悪の「めでたしめでたし」という感じでしたかね。
 ところが、これも全く『嘘八百』だったんですね。なんと、シリーズ第2弾が2020年1月に公開されるそうです。「あの最強タッグで贈る<開運!お宝コメディ>が帰ってくる!! 今度は、天下一武将茶人・古田織部の幻の茶器で一攫千金!?」という、うたい文句です。

 ふむ、こうして私たちは騙され続けながら、『嘘八百』はシリーズ化され、懲りない面々とおもしろおかしく付き合って行くはめになるのでしょうか。